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物価上昇の正体──実は「円の価値」が下がっているだけかもしれない
コンビニに行くたびに、じわじわと値段が上がってる気がする…。
そんな感覚を覚えたこと、きっとあるんじゃないでしょうか。
でもそれって、本当に「モノの値段が上がっている」だけでしょうか?
実はそれ、円の価値が下がっているからかもしれません。
物価が上がってる?それ、円の価値が下がっているだけかもしれません
なんとなくの肌感覚だけじゃなく、実際の数字でも見てみましょう。
円の“本当の価値”を、データで見てみよう
💱 ドル円の推移(2010〜2025)
かつて1ドル=90円前後だった円は、
今や150円近くまで下落しています。

これはつまり、海外のモノを買うとき、今の円は昔よりずっと“弱くなっている”ということ。
「同じ100円」でも、価値が目減りしてるんです。
📈 国内の物価(CPI)もじわじわ上昇
日本の物価を示す「CPI(消費者物価指数)」も見てみましょう。
2010年と比べて、2025年には約13%上昇しています。

つまり、日本の中で生活する僕たちの“買う力”も落ちているということ。
「100円あれば買えてたもの」が、いまは113円ないと買えないような状況です。
💰 お金そのものが増えすぎている
さらに、「マネーストック(M2)」という指標を見てみると…

2010年:800兆円 → 2025年:1,260兆円
なんと、1.5倍以上も“お金の量”が増えています。
お金が増えるって良いことのように思えますが、
モノの量が変わらないままお金だけが増えたら、1つ1つの“円”の価値は下がるのが自然な構造なんです。
なぜこんなことが起きてるのか?──“経済の構造”に目を向けると…
原因はひとつではありませんが、たとえばこんな背景があります。
- 日本銀行が超低金利・大量の円発行を続けた(金融緩和)
- 経済成長が停滞する中、インフレ率を上げようとしてお金をばらまいた
- その結果、円の価値が内外でじわじわ下がっていった
構造的に言えば、
円という通貨が「強くなる」理由が見当たらない状態が、10年以上続いているんです。
「貯金=安心」が揺らぐ時代へ
日本では「投資はこわい」と言われます。
僕もそう思っていました。「貯金が一番」「リスクは取りたくない」と。
でもある時、こう気づいたんです。
それってつまり、日本円に全財産を投資してるのと同じでは?
たとえ投資していなくても、
円の価値が下がれば、そのまま“貯金の価値”も下がるんですよね。
だから僕は、“供給制限のある資産”にも目を向けるようになった
「じゃあ何に変えればいいの?」
そんな簡単に答えは出ないと思います。
でも少なくとも、僕はこう考えるようになりました。
- 国に刷られすぎる心配がないもの
- 供給量があらかじめ決まっているもの
たとえばビットコインのような資産は、
そういう意味で「守る手段のひとつ」になるのかもしれません。
まだ投資するかどうか迷っていても、
こういう視点を持っておくだけで、未来の選択肢は変わると思っています。
ちょっとでも、“お金の構造”に興味を持ったなら
仮想通貨が怪しく見えるのは、円やドルの“信頼”を当たり前だと思っていたからかもしれません。
「通貨の信頼って、誰が保証してるの?」そんな視点が気になった方はこちらもどうぞ。
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