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FRBの利下げとは何か?仮想通貨との関係をやさしく解説
ニュースで「FRBが利下げへ」と聞いても、それが仮想通貨の値動きとどう関係しているのかピンとこない人も多いはず。
でも実は、FRB(アメリカの中央銀行)が金利を下げると、その影響は金融市場全体に広がり、ビットコインやイーサリアムにも波及していきます。
この記事では、「FRBの利下げ」がなぜ仮想通貨市場にとって重要なのかを、図を交えてわかりやすく解説していきます。
利下げとは何を意味するのか?
「利下げ」とは、中央銀行が政策金利を引き下げることです。つまり、世の中全体で“お金を借りやすくする”という政策です。
- 企業は低金利で融資を受けやすくなる
- 個人も住宅ローンや自動車ローンが安くなる
- 借りるハードルが下がると、経済活動が刺激される
FRBが利下げを行うのは、景気を下支えしたいとき。たとえばコロナ危機や金融不安など、経済が冷え込んでいる場面で実施されやすいです。
なぜ仮想通貨が買われやすくなるのか?

金利が下がると、お金の“流れ先”が変わります。低金利の時代、銀行に預けてもリターンが少ないため、投資家はより高いリターンを求めてリスク資産(株や仮想通貨)へと資金を移します。
流動性が高まり、資金が市場へ流れ込む
- 利下げ → 金利が下がる → 債券の魅力が下がる
- → 投資マネーが株式・仮想通貨市場に流れる
- → BTCやETHに資金が集中し、価格が上昇しやすくなる
この流れが拡大すると、中堅アルトや草コインにまで資金が波及する「資金循環サイクル」が始まります。
過去の利下げ局面では何が起きたか?
代表的なのが2020年のコロナショック後。FRBはゼロ金利政策を導入し、さらに大規模な量的緩和(QE)を実施しました。
- 2020年3月:FRBが緊急利下げ → その後、BTCは約4,000ドル → 69,000ドルへ
- 同時期に株式市場も歴史的な上昇を記録
- ETH、SOL、ADAなども同時に急騰
つまり、FRBの金融緩和は「仮想通貨の強気相場の起点」になることが多いのです。
逆に「利上げ」だとどうなる?
金利が上がる(=利上げ)と、資金は逆方向に動きます。
- 利上げ → 債券の利回りが上昇 → 債券が人気に
- → 投資家はリスク資産から資金を引き上げる
- → 仮想通貨の価格は下落圧力を受けやすくなる
実際、2022〜2023年にFRBがQTと利上げを進めた局面では、BTCは最高値から大きく下落しました。
投資判断にどう活かせるか?
ニュースで「FRBが利下げを検討」と報じられたら、それは市場にとってポジティブなサインです。すぐに動かなくても、そのあとに続く資金循環の兆しになることがあります。
- FRBの方針 → マーケットのセンチメント → 仮想通貨への資金流入
- その順番を意識すると、焦らず波に乗ることができる
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